人気ブログランキング | 話題のタグを見る

現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

意味深

持って回った言い回しをさせると、中国人の右に出る者は居ないのではないか、そう信じて疑いませんが、次の記事もその類でしょう。

http://japanese.beijingreview.com.cn/zz/txt/2009-07/02/content_204997.htm
胡錦濤総書記が全共産党員にメッセージ


読む人が読めばピンと来るのでしょうが、或いは以前使われていた言葉が削除されていたり、今までになかった表現が盛り込まれていたり、全党員を対象にした「メッセージ」を出すことそのものに意義があるのか、正直な所、よく分からないのですが、「広範な党員の願いが十分に表現されるようにする」と言う部分が新鮮と言えば言えるのではないでしょうか。


こちらの記事はまだ分かり易いと言っても、その「含み」は一筋縄では行きません。

http://japanese.beijingreview.com.cn/zz/txt/2009-07/01/content_204897.htm
建国後60年で中国共産党党員が7600万人に

農民を初めとする恵まれない階層への入党開放と、党内に巣食う「腐敗分子」の粛清宣言に読めて仕方ありません。


http://japanese.beijingreview.com.cn/zz/txt/2009-07/06/content_205477.htm
温家宝総理が山西省視察、経済回復基調の強化を強調

胡錦濤国家主席、温家宝総理とも、地盤固めに余念がありません。

対して江沢民一派は、先日の列車事故に江沢民夫妻が巻き込まれたこともあって、身動きが取れないと思われます。


胡主席及び温家宝総理が「敵地」に乗り込めるかどうか、この夏の焦点はそこにあります。


さて、先日取り上げた毛沢東ですが、これは「北宋以降」を視野に入れた論考と言いますか、「北宋以降」の正体、本質を知るための「逆算」であることに気付いた読者各位も少なくないと思われますが、大事なのはそれまでの「非宗族階級の宗族に対する恨みつらみ」が偶々毛沢東と言う人物に結実した訳であって、毛沢東そのものが偉大でもなければ突出していた訳でもないと言う事実を忘れてはいけません。

(続く)

by 4kokintou | 2009-07-06 13:52
<< ウルムチ暴動 毛沢東とは  >>