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現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

ウイグルは何処へ行った?

http://japanese.beijingreview.com.cn/sh/txt/2009-09/11/content_215912.htm
ウルムチ市、7・5事件の被害企業に減税などを実施

http://japanese.beijingreview.com.cn/sh/txt/2009-09/15/content_216352.htm
ウルムチ 「針刺し事件」捜査状況を発表


ウイグルの騒動は完全に鎮静化し、当局が反主流派(反体制派ではありません)を完全に押さえ込んだので、事態は収拾に向かっていますと宣言しているのが、上記二件の記事です。

今回のウイグルでの騒動は、上海を中心とする反主流派の「最後の抵抗」の一環であったとする小誌の推測が正しければ、反政権側が完敗した今、僻地で暴動を起こす理由も力量も最早ありません。

暴徒が選りによって、新疆ウイグル自治区の事実上の最高権力者である同自治区共産党委員会書記の解任を叫んだのは、この人物が北京と近かったからか、上海から北京へと寝返ったからかのどちらかです。

と言う訳で、今後ウイグルで大規模な暴動は起こりません。

起こるとすれば、それは北京側が反対派追い落としに利用する場合のみですが、胡国家主席の性格からして、その可能性は少ないと思われます。


リオ・ティント事件も、江沢民勢力の退潮を印象付けただけで、うやむやの内に何処かへ行ってしまいました。


http://japanese.beijingreview.com.cn/yzds/txt/2009-08/05/content_210638.htm
リオ・ティントスパイ事件は氷山の一角

この記事を最後に、文字通り「行方不明」です。


http://j.people.com.cn/94476/6760143.html
中国、米国債保有高を再び増加 8005億ドル

米国オバマ政権が中国製タイヤに報復関税を課して通商戦争を挑んだ少し後の発表、所謂「ドスの利いた」意思表示です。

「米国債、全部売るぞ」との恫喝、しかも翌9月18日には国内権力闘争が形式的にも終結していますから、それに手を出したオバマ政権への怒りの表現です。

これで腰砕けになる米国も情けない、本当にオバマ政権は軽量で浅知恵です。


浅知恵を見抜かれているのは日本も同じで、

http://japanese.beijingreview.com.cn/gjpl/txt/2009-09/18/content_217170.htm
アジア諸国は鳩山内閣に過度に期待すべきでない


政権の本音を「間接話法」で表明するのが中国人の常套手段、福田康夫総理と胡国家主席が構築した「戦略的互恵関係」をお忘れなくと言う、お説教です。

それにしても鳩山政権、アジア諸国ならずとも、日本国民も「過度に期待すべきでない」模様です。

(続く)

by 4kokintou | 2009-09-25 23:04
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