現代中国考

諸葛孔明再考

諸葛孔明に就いては、一言も付け加える必要もなければ、削る言葉もない簡潔にして的を射たお便りを頂いていますが、そのお見事なご返事にこそ、中国史を通じての問題が隠されていると言わざるを得ません。

私心が無く清廉潔白、有能で二心を持たない、おまけに家柄も良いと来ると、人気が出るのも当然ですが、見方を変えれば「為政者に対する要求が、時代を問わずもの凄く低い」のが、中国人の特徴です。

汚職をせずに君主に忠実、言葉に裏表が無い、これだけあれば歴史を通じて絶賛される、この点を論じる必要があると思われます。


「北宋以前」と「北宋以降」に中国史を大別する理由は、特に前者が民族間の殲滅戦の様相を呈しているからです。

特に諸葛孔明が活躍した三国時代以降の動乱期、華北を中心に周辺異民族による力自慢決定戦が繰り広げられ、チベット系集団も大活躍しています。

唐も不穏な時期の方が長く、チベット系を含む内外の異分子集団は、元気に唐の王朝を脅迫して金品をせしめています。

少なくとも南北朝時代が終わった時点で、それ以前の中華民族は死に絶えたのではないかと思われるほど、中国人は凄惨な歴史を体験しました。

(続く)
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by 4kokintou | 2009-11-05 22:39
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