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皮肉なことに、国民主権の根本的な担保である民主的選挙を通じて復活したのが、本人が自覚しているかどうかは兎も角、スターリンに象徴される旧ソ連型統治手法を信奉する小沢一郎であれば、対する民主集中制の名の下、選挙制度が定着していない今の中国を率いているのが、戦前の日本を志向する(と本誌が分析する)胡錦濤国家主席と言うのは、何と言うべき天の配剤でしょうか。
胡錦濤氏は「明治維新」を正しく理解した、数少ない人物の一人です。 そして胡国家主席が生まれ育った中国は、スターリンの邪悪な部分だけを拡大再生産した様な、毛沢東と言う化け物を生み出した国です。 私見を述べさせて頂ければ、ロシア革命は「完全に失敗した革命」、中国共産党革命は「奈落の底の一歩手前で踏みとどまった革命」、明治維新は「稀にみる革命の成功例だが、その効果が失せつつある革命」です。 田中角栄、小沢一郎と言う系譜は、実は明治維新以降の日本の「裏面」、声なき民の怨念を代弁している部分があるのです。 明治維新と言う歴史的出来事を持つ我々日本人は、それだけでも世界史に名を刻む価値がありますが、それでも不完全な部分がありのです。 ましてやロシア革命如き、旧ソ連は何千万人の同胞を殺したうえで、どうなりましたか、跡形もありません。 共産中国も崩壊してもおかしくなかったのですが、あと一歩で踏み止まったから、今でも「共産党独裁」で、国名も中華人民共和国のままです。 注意せねばならないのは、田中角栄、小沢一郎と言う、明治維新を含めた日本そのものを否定しかねない輩が、戦後になって歴史の表舞台に立ち始めたことです。 (続く)
by 4kokintou
| 2009-12-15 22:30
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