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中国指導部が北朝鮮の後継者を「承認」したそうな。
アラビアの諺に「言葉には税金がかからない」と言うのがありますが、これなんぞその典型例で、何で胡錦濤国家主席が将軍様の三男坊を後継ぎに認めねばならないのか、要は「嘘」です。 今の将軍様が後継者に選ばれるまで、或いはそれ以降も、繰り返し、それも耳にタコができるほど、その旨の広宣がなされたことか、それでも代替わりに当たって同様がなかった訳ではありません。 ですから北朝鮮が今後、特に将軍様「ご逝去」の際、一波乱あっても不思議でもなんでもなく、中国政府は「二枚の切り札」を持ちながらその瞬間を狙っています。 中国の強みは、北朝鮮と同盟関係を結んでいること、しかもその関係は「宗主国-朝貢国」の色彩が色濃いことです。 以前にもご指摘頂きましたが、日本人は辺境民族ですが、「超お気楽辺境民族」でした。 陸続きでないこと、朝鮮半島に大陸の勢力が及ばないこと、この条件が日本に独自の自由裁量権を与えました。 陸続きは半永久的条件ですが、朝鮮半島情勢は人為的条件ですから、旧百済救済のために進軍して負けたり、元(=大元)が半島を蹂躙した時には、蜂の巣をつついた騒ぎになります。 逆に朝鮮半島の勢力は「生真面目辺境民族」にならざるを得ませんでした。 そうしなければ我が身が危ないからです。 徹底的に真似をして、しかも一段低い場所に我が身を置く、これしか選択の余地はなかったのです。 良い例が「龍の爪」で、五本爪は皇帝のみが許されるもの、特に絶対君主制(小誌で言うところの「宗族主権制)が確立された北宋以降にあっては、皇帝以外はたとえ親兄弟でも四本爪以下でした。 その時々の朝鮮半島政権は、いじらしくも四本爪の模様で我慢していましたが、日本人はそんなことに頓着せず、平気で朝野に関係なく五本爪の龍を描き、或いは刺繍しました。 この自由裁量権の広さが「近代の摂取」と言う点で、三者三様の歴史をもたらした一員と考えられますが、朝鮮半島情勢を眺めていますと、そのいじらしさに思わず微苦笑してしまいますが、日本の国益から言えば、邪魔なものは邪魔、小誌の一貫した主張です。 (続く)
by 4kokintou
| 2010-10-05 00:15
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