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例えばシャピロやスペクターと言った苗字に出会ったら、まず間違いなくその人はユダヤ人です、エマニュエルも然り。
最初に「ベン」や「バー」、それから末尾に「マン」がつく人も相当に怪しいです。 ただユダヤ人の場合、強制的に改宗及び改名させられた歴史があり(特にスペインで)、日常的にユダヤ人と接することのない我々にとって、名前だけでは分からない場合もあります。 加えて、この点は結果として中国人と共通するのですが、自発的に改名する人も少なくありません。 ローレンス・サマーズと言う人物がいます。 この人の叔父が経済学の泰斗で、日本でも「サミュエルソンの経済学」で知られるポール・サミュエルソン、「ソン」はこの場合、息子と言うより「末裔」、パウロ(ポール)もサミュエルも旧約聖書に出てくる名前です。 何故か知らないですが、このポール・サミュエルソンの兄弟でローレンスの父親が、サマーズに改名しています。 中国人も意外と自発的に「創氏改名」します。 元朝(=大元)の時代、姓を蒙古風に改める者が出現しましたし、汪兆銘の部下達は日本の敗戦後、蒋介石の粛清を怖れて中国共産党に投降する際、改姓しています。 中国共産党の大立者の中で有名なのは、陳雲と康生でしょう。 廖陳雲はおそらく祖先をたどれば少数民族(多分ミャオ族系スイ族)の出自であることが、その姓から露見するのを怖れて、後々の便宜や都合も考えて「改名」したと思われます。 云わば「華人に成りすました少数民族」で、面白いことに一説によると毛沢東もチベット人の血が混じっているらしいです。 対して康生は少し事情が異なります。 生来の姓名は「張叔平、或いは張紹卿、趙容」、コミンテルンの委員としてモスクワ入りする際に康生と名乗りますが、姓も名も捨てるのは大変珍しいと思います。 あくまで私見ですが、宗族から絶縁されたのではないでしょうか、この人物は私塾(学堂)を持つほどの宗族階級に生まれながら、姓も名も捨てているのは、禁忌を犯したからではないか、そう推測されます。 両者の共通点は、最後まで毛沢東(と江青)の寵愛を失わなかったこと。 劣等感と言う名の「引け目、負い目」を持つ集団が形成されていた点に、中国共産党と現代中国の不幸を感じずにはいられません。 (続く、以上まで小誌文責)
by 4kokintou
| 2010-11-02 23:15
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