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劉延東女史(国務委員)と言えば、胡錦濤国家主席が権力基盤とする、中国共産主義青年団(共青団)の出世頭の一人ですが、男尊女卑の習慣が色濃く残る中国ではやはり力量不足だったのか、上海に「刺客」として送られたものの、特段の成果も挙げずに北京に召還されています。
この人物も劉少奇氏と同一宗族に属するのではないかと考えていますが、この度、米国のヒラリー国務長官の「招請」で訪米することになりました。(4月10日から16日まで、中国政府の公式発表は9日) Wikiによれば、国務院の構成は、国務院総理(温家宝氏)を筆頭に同副総理が4名(筆頭は李克強、王岐山は最下位)、その下に5名の国務委員が存在し、劉女史はその筆頭ですが、管掌部門をみる限り「一丁上がり」の人物です。 その人物を1週間の日程で米国に派遣する、おそらくヒラリーも劉延東も代理人で、事実上は胡国家主席と「ごーるどまん・さっくす」の勝負で推測されます。 一方で4月10日、共産党浙江省委員会主催による江沢民氏の養父「江上青」氏生誕100周年に関する「座談会」(場所不明)が開催され、それに劉延東国務委員が出席したとの由。 時差の関係で座談会をこなして訪米の途につくことは可能でしょうが、開催場所も明らかでない、しかも浙江省はあの「お坊ちゃん」こと習近平氏が党書記を務めた地であること、劉国務委員以外の要人の名前が挙がっていないことを踏まえると、「嫌がらせ」としか思えないのですが。(この点、ご教示頂ければ幸いです) 主導権は中国側が握っていると思われます。 このままでは民主党候補はオバマで決まり、現職に刃向かうには相当の覚悟が要りますし、資金以外にも大義名分が必要です。 つまりこの協議、胡錦濤主席側から言えば決裂も辞さない、決裂しようがすまいが党内の粛清は粛々と進めるでしょうから。 GSとすれば、江沢民一派を含めた反胡錦濤派の「見殺し」はやむなし、後は条件闘争で、既得権益の再確認次第では上海市場からの撤退(=大連先物総合市場への乗り換え)も選択肢に入っているでしょう。 来週(4月18日)以降の中国政治経済情勢が愉しみです。 (続く)
by 4kokintou
| 2011-04-11 23:34
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