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現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

フラフラになった鉄道省

お便りにもありましたが、思わず知らず旧国鉄を想起してしまいましたが、実は脳裡に浮かんだ二番目が今のJRで、真先に頭を過ぎったのは例の「SARS騒動」でした。

あの時は隠蔽に隠蔽を重ねた、俗に「江沢民の御典医」と呼ばれた保健大臣(保健部長)が罷免されましたが、まだあの場合は病原菌と言う、素人目には分りづらいものでしたが、今回は衆人環視の状況下で事故を起こし最悪の隠蔽工作を、結果的に公開実演すると言う、中国人から「江沢民的部分」を抜き取るのは無理なのかとさえ考え込んでしまうに充分な出来事でした。


結局は「植民地根性」の有無、或いは多寡がその国の命運に大きな影響を及ぼしているのではないでしょうか。

植民地、或いは半植民地化された、悔しい、其処までは分かります。

問題は次の一歩なのです。

物故された京大教授会田雄次氏(お名前が間違っていたら多謝)の名著「アーロン収容所」において、著者も記していますが英国人はアジア人を人間扱いしていない、まだ戦った日本人に対しては少々思うことがあるみたいだが、インド人やビルマ人(当時)なんて存在しないかのように振る舞い、植民地人も英国人には全く頭が上がらない様子で媚びたりします。

おそらく現地で英国人に深刻な劣等感に捉われなかったのは、日本人捕虜とグルカ兵だけだったと思われます。

日本人捕虜からすれば負けたとは言え、一時はコヒマを占領してインパール作戦は半ば成功に至り、英国側は東インドに殺到する日本軍に備えるのに躍起だった程ですから、「勝ち負け」の観点で考えますが、インド人は長年の習慣で「ご主人様と召使」の思考習慣が見について離れません。

それでも西洋人特に英国人に対して卑屈になりながらも「日本」をお手本に出来たインドは救われます。

日印の海軍は昵懇だそうですが、これはインドの日本に対する敬意の念と、知らず知らずの内の「皇民化」が功を奏したのだと思われます。


それに引き換え中国は、国家に加わる遠心力と言う点ではインドの方が厳しいにもかかわらず、方や共産主義一党独裁、他方は世界最大の民主主義国家へと、それぞれ異なる道を選択しましたが、公言して殺される心配のない唯一の言葉がいまだに「反日」では思いやられます。

「小日本」を連呼して気を良くしたのでしょう、当時の江沢民国家主席殿は香港返還に際し、実質的な宗主国とも言うべき英国に対して無礼な態度で臨み、上海市場崩壊寸前と言うしっぺ返しを喰らいました。

インドが日本との関係を深めることで、自信を深めて欧州に対する負い目を払拭しつつあるのに対し、中国は「媚英反日」の内弁慶、教育そっちのけで革命の続きをやり始め、挙句の果てに残ったのは「反日」と「拝金主義」、そして「地域別」、「事業別」、「民族別」群雄割拠です。


鉄道省の生い立ちを振り返れば、ここが中国陸軍の「縄張り」であり「天下り先」であることが分ります。

つまり今回の事故を契機に、党中央と在野最大の利権集団たる陸軍が、具体的には胡国家主席と習氏の「嫁はん」が激突することなるやも知れません。


しかし、誰も指摘しないけれど、「あんなど田舎でなんで高架鉄道なんだ?」

答は当然、「地面を走らせるより費用がかかり、賄賂も美味しくなるから」

(続く)

by 4kokintou | 2011-07-31 12:25
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