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現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

SheはWhoに殺された?

現代中国語に関しても「没字碑」なもので、詳しいところまで分かりかねますが、「習」の発音はSheで、「胡」はWhoに近いそうで、ですので「習さん」に関して情報交換管制が敷かれている中国では、表題のような遣り取りが交わされているとのことです。

賀国強政治局常務委員の動静が久々に伝えられたと一部報道がありましたが、「賀さん」は「毛さん」の嫁さん筋ですから、少しずつ歴史の表舞台から消えていくのではないかと思われます。


ふと思ったのですが、胡錦濤政権は意外と情報開示に積極的で、ですから記事の見出しをたどるだけでも、その意図が分かります。(因みに小誌の情報源は、それぞれ日本語版の人民網と北京週報です)

例えば人材登用(=情実採用、情実人事禁止)に関しては、

「北京で過去最大規模の幹部公開選抜がスタート」
「深セン市、制度改革で公務員の7割が行政等級離脱」

で、大規模な制度改革が全国規模で進んでいることが分かりますし、今の政府の地価抑制に対する断固たる姿勢は、

「温家宝総理『不動産投機を抑制』」(2012年7月8日付)
「不動産抑制は緩和すべきか?」(同年5月23日)
「国土資源省:住宅価格の再上昇を断固防止」(7月20日)

から察することが出来ます。


追い追いご紹介しますが、現政権の考えは「見出しを眺めれば分かる」訳で、そして上に挙げた「人材登用」と「地価抑制」だけとっても、習近平氏の立場や信条は、現政権とは正反対に位置すると言わざるを得ません。


胡錦濤氏と習近平氏の関係は、「皇帝」と「皇太子」に譬えれば分かり易く、ただ「皇太子」は間もなく「廃太子」になる、廃嫡されるのではないかと思われます。

そもそも意中の人ではなかったのですが、周りがうるさいから立太子しただけで、「皇帝」が周囲をねじ伏せる力を付ければ、その時点で実質的にご用済みだったのです。

その力関係を見誤ったから、習さんとその周辺は「雲隠れ」せざるをえなくなったのではないかと考えられます。

(続く)

by 4kokintou | 2012-09-13 00:35
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