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現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

反対勢力総動員

本題に入る前に、フィッチ、ムーディーズに続いてあのS&Pも韓国を格上げ、隣国のことながら祝着至極と申し上げます、従来通り「勝手格付け」であれば。

国債の格付けは、その「公正さを確保」するために、原則として「勝手格付け」(格付機関が勝手に評価する)ですが、それはあくまで建前であって、国家と格付機関が口裏を合わせれば、依頼を受けた「勝手格付け」は可能です。

以下は小誌の邪推ながら、話を持ち込んだのは格付機関の方だと思われます、「間もなく格下げしますと」。(「格上げ」でない点にご留意を)

韓国政府側は困るから当然「待った」を掛けますが、ただでは済みません。

ただでは済みませんが「これこれの条件を呑むから、現状維持で頼む」と言うと、今度は格付けする側が「それで良いの?」と来ます。

要はもっと金出せと言うことで、韓国側は搾り取られたでしょうね、遠からず本当に「格下げ」する時に、一段多く下げれば良いだけの話で、これを機に韓国の対日強硬路線が鳴りを潜めた点を踏まえると、相当なお灸をすえられたと考えられます。

米英系格付機関からすれば、日本は一軍、韓国は二軍、その二軍がアップルに楯突いていると言うのは「してはならぬこと」なのです。


習近平国家副主席が中国農業大学に登場したと思ったら、李長春政治局常務委員(党中央精神文明建設指導委員会)も公の場に姿を現し、先日には呉邦国全人代委員長(政治局常務委員)と賀国強氏(同左)の消息が伝わり、反胡錦濤派が総動員している印象を受けます。

北京は仕方ないとして、上海は政権側がほぼ鎮圧、暴徒化した長沙、青島、重慶、西安は「反胡錦濤寄り」と解釈出来ます。

西安(陝西省)は習近平氏の父親習仲勲元副総理(故人)の地盤で、息子がその軍閥を受け継いでいますし、重慶には雲南省軍閥(盧漢が初代現地司令官、薄一波・薄煕来の私兵)が睨みを利かせていますし、青島のある山東省は彭麗媛少将(国家副主席殿の細君、後ろ盾は不明)の出身地です。(長沙は調査中)

国務院では薄煕来氏の影響力が根強い商務省が蠢動しています。


反胡錦濤勢力側のこうした一連の言動の背景には、10月に予定されている共産党大会を延期に追い込む狙いがあると思われ、裏を返せば予定通りに解されると、反対勢力は悉く「引退」を余儀なくされる状況下にあるのではないかと思われます。

反胡錦濤勢力が窮地に追い込まれている傍証として、ミャンマー政府が政治犯を含め500名余りの恩赦を発表、全人代委員長はそんなことを求めてミャンマー入りした訳ではありません。

それから、来日も存じ上げませんでしたが、米国防長官が現地時間9月17日夜に北京入り、それは良いとして滞在日数を一日延長して19日までとし、その19日に急遽、国家副主席殿との会談が決定されたとの由です。

何だか無理矢理ねじ込んだ印象を受けますが、では滞在中の18日と19日も、中国各地で暴徒が跳梁跋扈し、他方で日本に対し圧力を掛けたとしたら、それは自殺行為だと考えられます。

米国防長官が離陸後速やかに、「粛清」が始まるのではないでしょうか。

(続く)

by 4kokintou | 2012-09-18 00:13
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