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今回は周囲の「振付師」が励ましたり後押ししたり、余程有能な人物なのでしょう、おそらくオバマ筋から横槍が入ったと思われる「林芳正外相」構想は断念するも、同氏を農相として入閣、曲がりなりにも中国と「日中戦略的互恵関係」の精神に則って交渉出来る態勢は整いました。
ご参考までに、王岐山氏(国務は副総理、党務は政治局常務委員兼中央紀律検査委員会党書記)が訪米した際、オバマ大統領と面談していますが、両者の口から「米中戦略経済対話」の言葉は出ずじまい、当たり前の話で、ゴールドマン・サックス系閣僚(ヒラリー国務長官、ガイトナー財務長官)が実質的に退いた今、相手側の交渉役が存在しない以上、この対話は最早過去の話です。 オバマ大統領は一貫してこの米中対話の蚊帳の外、そして中国(と言うより引き続き窓口を務める王岐山氏)にオバマ大統領及び親オバマ政権と交渉する気持ちは皆無、「新たな関係を構築」云々と言っていますが、裏を返せば「貴方とは少なくとも今、無関係」と面と向かって言っているのであって、要はこれからの4年間、交渉する機はありませんと宣言しているのと同じです。 米国(と言うかオバマ大統領陣営)を遠ざけ、日本を手繰り寄せる王岐山氏の手腕、これからとくと拝見させて頂きます。 最新鋭空母「遼寧」の戦力化は4~5年後と中国の軍事関係筋が発言、その頃には戦力化じゃなくて陳腐化か老朽化じゃないのかと思う小誌ですが、やはりこの「玩具」を購入した最大の理由は、胡錦濤「前」指導部による中国海軍(少なくとも北海艦隊)寝返り工作の一環とみるのが正しいようです。 余り注目されていないことを二件取り上げます。 まず中国の銀行管理当局が国内大手行に対し、自己資本比率の指針を明らかにしまして、それによると2013年末で9.5%以上、2015年末には11.5%を超えることが義務付けられているそうです。 幾ら辻褄合わせの名人たる中国人でも、無理を重ねれば重ねるほど歪みが生じてくるのは已むを得ません。 面従腹背で指針を無視して済む問題かどうか、ひょっとして敵は本能寺で政府系金融機関かも知れません。 宝鋼集団製鉄所で死傷事故発生、人命軽視と言えばそれまでですが、無理な増産に走っている気配があります。 どうも習近平「軽量級」総書記は、各方面から軽くみられているのではないか、意向や指示が全然浸透していない印象を受けます。 肝心なのは、これでもまだ国務は「胡錦濤国家主席・温家宝総理」体制で責任を職責を担ってくれている点で、これが来年3月の全人代で自らが国家主席に就任すればどうなるか、その船出は初手から大時化になると言うのが小誌の見立てです。 (続く)
by 4kokintou
| 2012-12-27 16:48
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