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現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

総書記殿に「謹賀新年」

年末に地方の寒村を視察した習近平総書記、人気取り政策でしょうがもう少し上手なやり方もあると思ったのは小誌だけではなさそうで、あの朝日新聞もこの件に関し「冷ややか」と言う表現を使っています。

総書記が空回りしている感が否めないのは小誌だけでしょうか。


その習総書記、今の嫁さんの彭麗媛「陸軍少将」には一目惚れだったそうですが、そんな役に立たないことを情報開示する暇があったら、ご自身も含め中国共産党中央委員及びその家族の資産公開でもされたら如何かと問いたいです。

日経新聞によれば総書記のご母堂が家族全員に対し全資産の売却を厳命したそうですが、それぞれの姻戚関係も考えれば物理的に無理な話ですし、この話自体が眉唾と言えます。

報道関係者なんて所詮は瓦版の延長かも知れませんが、何も海外の要人の幇間をする必要は無いと思われます。

そんなことよりも彭麗媛少将は所謂後妻、前妻は元駐英大使の娘で、今は英国に滞在しているそうですが、「父親が外交部の英国畑」と言うことと、「だからと言って娘が英国に長期滞在」と言うのは別の話で、大使館と言うか外交部そのものが一部の幹部によって私物化されているのではないかと思わず疑ってしまいます。

それから中国では多くの場合、政略結婚ですから政略「離婚」もある訳で、同じ太子党に属していた薄煕来氏(元政治局員)も平たく言えば「バツ1」で、前妻との間に男の子がいた筈です。

小誌の分類で言えば習近平、薄煕来両氏とも父親が地方軍閥を束ねていた「軍閥系太子党」で、離婚歴があることに加え、英国と繋がりがあることも共通点と言えます。


最近反省しているのですが、英国の実力を過小評価しているのではないか、冷戦期も含め今に至るも英国は、超大国米国と渡り合うだけの国力を保持しているのではないか、米国ばかりみていると世界情勢を見誤るのではないかと思い始めています。

そしてこれは完全に直感ですが、本人は自覚しているか否かは別として、オバマ大統領は「英国の傀儡」ではないのか、その程度のことはやってのけるのが大英帝国の末裔ではないかとの「邪推」が脳裡を過ぎることがあります。


当時の大英帝国は好んで米国の独立を認めた訳でなく、現に第二次独立戦争が起こっていますし、南北戦争だって一種の「完全自立闘争」とも言えなくもありません。

米国も大英帝国を嫌い、列強威圧外交は否定して善隣外交(門戸開放政策)を打ち出していますが、大英帝国側も米国の存在を終始排斥している節があり、あのヒトラーとのミュンヘン会談直前に口出ししようとしたルーズベルト大統領を、チェンバレン首相は一喝しています。

第二次世界大戦以降に過ぎません、ある地域で米英が「五分の杯」になったり、別の地域で米国の後塵を拝する様になったのは。

ジョン・ブルも結構粘着質ですから、この70年足らずの「異常事態」には我慢ならないでしょうし、英国主導型の「新世界秩序」構築を諦めているとは思えません。

しつこいと言えば米国も負けてはいません。(但し米国は窓口が多過ぎて、国家と言う表面だけみていると足をすくわれるのではないかと言う見方に傾きつつあります)

米国の強みと言えば日本を傘下に置いていることで、この島国のお蔭で旧ソ連は太平洋に出ることは叶いませんでしたし、今の中国も然りです。

しかもこの国は「逼塞した超大国の雛形」、羽ばたいた超大国たる米国としてはもの凄く「取り扱い注意」で、これ程までに(ある意味で)信頼も置けて同盟国として頼れる存在もないのですが、何時また「超大国の雛形」として再浮上するか分からない不気味な国家と言えます。

しかも為政者を初め一般国民に至るまで、米国に挑戦し得る力量を持っているとの自覚がなく、過去にもその後も「超大国に進化するために米国に挑戦してきた(太平洋戦争とバブル経済)」と言う認識がないので厄介なのです。

しかも最近はアニメや音楽、更には文化そのもので世界を魅了する部分が表に現われつつあるため、米国の利権と鋭く対立しつつあると思われるのですが、その点についても無邪気としか言い様がありません。

限りなく誠実で限りなく危険な同盟国を持つ盟主国米国、政策の揺れは心理の揺れとも言えます。

(続く)

by 4kokintou | 2013-01-02 00:42
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