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現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

追記(と言う程でもないですが)

前々から気になっていたのですが、常々眺めている「中国共産党ニュース」日本語版にある時、短期間ですが同党の偉人の記念館の案内が載っていまして、その中に「劉少奇記念館」とあったのがどうも引っかかってまして、読み間違いかとグーグルで調べてみたら開封(劉少奇終焉の地)にあるそうです。

劉少奇の霊魂(共産主義者だけど魂はあると思う)にすれば開封に記念館を建てられるのは不本意極まりないでしょうし、何時できたのかも存じ上げませんが、昨年の党大会で毛沢東思想が党規約から削除される一方、現体制の「中国共産党ニュース」にそんな案内が短期間ながら掲載される、文字通り「虱潰し」なのですが、この手法は「長老」以外の誰のものでもありません。


共産主義国や社会主義国では、財務大臣はあまり重要視されない部署で、今の財政部長も前職は政府系投資ファンド「中国投資(CIC)」会長、その程度かと言うところですが、件の財政部長が先日、追加の大型公共事業は考えていない旨の考えを明らかにしました。

財政部長程度でこれだけの発言をするのは単独では無理、どこからも文句が出ない状態なので「発言しろ」との指令が出たのだと思います、「長老」周辺から。

この発言に政治局員はおろか常務委員からも異論の声が上がらないのは、反論出来る状況にないことを暗に物語っています。

それから、バーナンキFRB(連邦準備制度理事会)議長が連邦議会証言で、中国は為替相場を操作していると発言、人民日報は早速反論していますが、習国家主席率いる中国指導部(と言うより国家主席殿とその周辺)をこれからも締め上げると言う意思表示でしょう、言い分は中国の方が正しいですが、難癖を付けるための発言ですから、いずれに理があるかはこの場合、関係ありません。

(続く)

by 4kokintou | 2013-07-23 23:53
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