現代中国考

我ながら迂闊

習近平国家主席が何故「国共合作」に走ったのか、米国から「APECを11月(中間選挙後)にずらさないと、ダライ・ラマと会談して面子を潰すぞ」と恫喝されたから、ですが「APEC開催10月、11月党大会」で内外に対して根回しを済ませていますから、「盟友」オバマ大統領の要請を雖もおいそれと聞く訳には参りません。

米国大統領の「盟友」を自負していた己が馬鹿だった、相手からみて「下僕」に過ぎないと悟ったとしても後の祭り、大統領は自己保身のためなら国際外交の舞台で横車を押すことは何とも思わない人物ですから、今後の話の進展次第では「米国大統領、3年連続APEC欠席」も辞さない考えでしょうから、中国(習国家主席)は今、「米国欠席で格落ちになることを甘受してでも10月開催」を採るか、「オバマ氏に服従して内外の嘲笑を浴びながら11月開催」に踏み切るかの選択を迫られていると言えます。

ですから猪突な「国共合作」は、「ダライ・ラマ、米大統領と会談」の衝撃を少しでも打ち消すための工作で、少しでも汚名挽回したいと言うか、外交的失地回復と言いますか、兎に角、今回の「合作」を切望していたのは中国側、国民党保守本流からすれば、折角足を運んでやるのだから「手土産次第」と言ったところでしょう。

付言すると、尖閣諸島を巡っての中国側の「嫌がらせ」は減るかも知れない、米国(オバマ)が中国(習近平)を「貯金箱」とか「下僕」と見做している以上、義理立てする理由は最早なく、近隣の経済大国と睨み合うのはむしろ百害あって一利なしですから。


本土の中国人も含め、台湾の外省人ですら、その存在意義を説明出来なくなっているのが今の国民党ではないでしょうか。

歴史を振り返って、国民党って何のためにあったの問われて、少なくとも小誌はその答に時間を要します。

実質的には台湾独自の政党でありながら中華統一を標榜する、強いて言えば中国中世の南北朝時代における、東晋以下南側の諸王朝に近いのですが、半山とはいえ総統でしょう、馬英九殿、何が哀しくて縁も所縁もない韓国に同調して従軍慰安婦問題で日本に楯突くのか、今の日本に刃向うことは地雷を踏むのに等しい行為です。


今の世界を「オバマ的部分」と「非オバマ的部分」に分けると、「オバマ的部分」の構成要因(中国の習近平的部分、あーややこしい)は距離を置く始めていますし、サウジアラビアに至っては「非オバマ」であることを鮮明にしつつあります。

味方を減らして敵を増やす馬鹿がどこにいるかと言いたくなりますが、自己保身だけが取り柄の人物を米国が大統領に選んだ以上、この超大国を世界は無視することが出来ません。

対して「非オバマ的部分」の主要構成要因は、米国系大手金融資本、安倍政権及び三菱財閥、ロシアのプーチン的部分、そして中国の胡錦濤的部分で、米国の内政では兎も角、国際舞台ではこちらの方が優勢です。

その不利を挽回すべく打った一手が、今回のウクライナ争奪戦ですが、今回のオバマ大統領と習近平国家主席のせめぎ合いをみていて、大統領の手法は「恫喝」と「暴力」しかないのではないか、エジプト、リビア、チュニジア然り、今回のウクライナ然り、可能ならば「暴力」で、それが叶わぬ場合は「恫喝」でと言うのが、この人物が知る唯一の政治手法と思われます。

(続く)
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by 4kokintou | 2014-02-23 20:07
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