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現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

日韓朝中総捲り

安倍総理が内閣改造を9月から8月に繰り上げることを模索しているとの報道がありますが、これは「今秋」来日予定のプーチン露大統領の都合次第、大統領が多忙を極めているのは御存じの通りですが、それでも万難を排して来日するでしょう。

とすると改造内閣は完全に「露(プーチン)、北朝鮮(金正恩第一書記)」シフトになる筈、今でも日朝赤十字会談と称して両国外務省の課長級が協議を重ねていますが、その席で日本側が「日本人拉致問題の再調査」を依頼、地ならしは粛々と進みつつあります。


韓国では6月4日の統一地方選挙に向けて既に与野党が臨戦態勢、形勢不利とみた野党側は第一党が第二党が合併して新党結成、与党に対抗しようとしていますが、現職(野党候補)の与党対抗馬が、現代財閥の創業者の息子にして現代製鉄を統べる鄭夢準候補、日経は「鄭氏と朴大統領の関係は微妙」と記していますが、水と油の関係ですから当たり前の話です。

それでも朴槿恵大統領が鄭夢準候補を推す理由は何か、離間策だと思われます。

現代財閥は創業者の鄭周永氏死去の後、跡目相続争いの後、結局は「現代デパート系」、「現代自動車系」、「現代製鉄系」、そして「本家(?)現代(現代峨山、現代商船)」の四集団に分裂します。

近親憎悪の典型例とも言えますが、それでも「血は水よりも濃い」らしく、現代製鉄が自動車用鋼板量産化に成功したのを機に、現代自動車は発注先を従来のPOSCOから現代製鉄に変更、割を食ったPOSCOは東南アジア向け赤字輸出を余儀なくされています。

そして大統領の標的はおそらく現代自動車財閥の鄭夢九氏、2006年に不正資金容疑で逮捕されながら、財閥の代弁者李明博前大統領が2008年に恩赦で釈放、間違いなく地団太を踏んだ検察は、朴大統領の大事な権力基盤の一つです。

その韓国で大統領の医療政策を不服とする大韓医師教会が「集団休診」と称するストライキを敢行するも、厳罰主義で臨む大統領に屈したのか、参加率は三割を割り込み失敗。

でも整形医が医者の中で最も人気がある国って、何か歪んでいると思います、自殺者も過去20年で3倍に膨れ上がっているそうですし。


中国の最高検(最高人民検察院)が全人代にて2013年の「成果」報告、それによると立件した公務員(≒党員)は過去最高の5万人強、そのうえで今後の重点分野として「鉄道、電力、石油、通信」を名指ししてます。

実はこれに金融を加えた5業種が「閉鎖的で非効率」として、今後積極的に民間参入を実施すべき部門(旗振り役は勿論、李克強国務院総理)に挙げられていまして、既に企業のデフォルトを事実上認めた金融業は白旗を掲げている、と言いますか地方政府に隠れて姿を見せない現地党支部(及び)生え抜き幹部を資金面で締め上げる先導役を務めているのが金融分野です。

結局、先の全人代で習近平国家主席は何一つ思い通りに決められませんでした。

不動産バブルの破裂が表面化していますが、この人物からは全く具体策の言及はなし、そもそも問題解決能力の有無が問われる人材ですので仕方ないですが、飾り物の国家主席(兼党総書記)では居心地が悪いと思われます。

(続く)

by 4kokintou | 2014-03-12 23:59
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