現代中国考

丁々発止?

今日でちょうど百か日、気が滅入ると言いますか、気持ちが沈む時があって、ご迷惑をお掛けしますが御海容の程を。


習近平国家主席が敢えて「同盟国」北朝鮮を素通りして訪韓しましたが、今回の韓国訪問は中国内部でも「お手並み拝見」だったと思われます。

同盟国と言っても所詮は親分、子分の関係、旧ソ連が健在な頃の北朝鮮は文字通り中ソ間を行ったり来たりする「二股膏薬外交」が展開していましたが、旧ソ連の崩壊で頼みの綱は中国だけになってしまい、しかもそれまでの変節が裏目に出る状況に陥ってしまいました。

ただ、中国にしても同盟関係を謳う以上、親分=宗主国として子分を庇う必要があり、最低でも体制崩壊は防ぐ必要があります。

そして何よりも同盟関係は常に確認し、内外に誇示するのが政治の常道、その意味で訪韓は「禁じ手」なのです。

思うに、習国家主席は「形式」と「現実」を区別出来ない思考の持ち主ではないかと思われます。

中朝間に軍事同盟が存在する以上、北朝鮮が如何に「浮気」しようが、それ以上の関係を浮気相手と持つ訳がなく、その場合は同盟崩壊を意味します。

翻って、中国側も「浮気」出来ない訳で、北朝鮮にとって最も苛立たしいのは韓国と親密になること、北朝鮮にしてみれば統一国家建国を阻む「米帝の傀儡」が他ならぬ韓国なのですから。

その北朝鮮、習近平主席の動向に合わせる様にミサイルを発射していますが、これは単なる意趣返し、それよりも日経記事で目を引いたのが最近の露朝関係で、今年になって両国高官が頻繁に往来しているそうです。

ロシアにとって北朝鮮の優先順位は決して高くありません。

なのに両国はその距離を縮めているのか、各々独自の思惑もありますが、「日朝交渉の立会人兼後見人がプーチン大統領(そして胡錦濤「長老」)」と仮定すれば合点の行く話です。

北朝鮮首脳にとって「一辺倒」ほど危険なものはない、相手の都合に合わさねばならないし、文字通り「干される」ことにもなりかねません。

ところが今の中国は一枚岩でないうえ、ロシアが紹介役となって日本と言う「桃源郷」に合わせてくれると言うのですから、これ以上に旨い話はありません。

同盟関係を崩すのは中朝両国にとって得策ではありませんから、習近平指導部(と言うより本人)もそこまでは踏み込めません。

日朝両国は局長級会談の開催以降、互いに実績を上げています。

北朝鮮に限って言えば日本独自の制裁緩和を勝ち取っています。

では、習近平国家主席の韓国訪問で、両国には如何なる成果があったでしょうか。

共同声明等や発言を読む限り、「表面を取り繕った」以外の印象を持てなかったのは小誌だけでしょうか。

(続く)
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by 4kokintou | 2014-07-10 20:24
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