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現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

孔子廟

福田総理が来年の訪中の際、孔子生誕地の曲阜訪問を切望していると言う。

孔子と言えば孔子学院。孔子学院と言えば胡錦濤国家主席の私的外交機関(胡錦濤氏は国家主席にもかかわらず、情けないことに外務省さえ掌握できていないのは、本ブログで繰り返し紹介済み)。

孔子のことは孔子学院が扱う。そして、福田総理と胡主席は、訪問の段取りと称して連絡を取り合う。云わば個人的「ホットライン」である。

福田総理の訪問希望地の筆頭が曲阜で、第二が大連(温家宝の故郷)であるから、福田政権は、完全に胡錦濤-温家宝ラインにシフトしたことになる。

これで、福田総理とブッシュ大統領の微妙な温度差も説明できる。


ブッシュ政権は、いずれ江沢民を含め、中国そのものを見捨てるつもりであるが、まだその時期ではないと考えている。

江沢民一派が握る巨額の隠匿資金に魅力があるからである。

米国としては、その金もいずれ搾りつくす考えなのだが、まだ時期尚早。舞台装置が整っていないのである。


従って、米国としては、今の時点で日本が動いて、勢力図に変動をもたらして欲しくない訳である。


日中の考え方の差を纏めると、次の様になる。

米国:
既に江沢民も胡錦濤も見捨てているが、中国から金を搾り取るにはまだ時間が必要。中国の将来なぞ知ったことではないし、体制が動揺すればするほど、戦時色が強まって、共和党勝利には好都合。当面は、中国内でタカ派(=軍部)台頭を歓迎。

日本(福田総理):
ここで中国が動乱に巻き込まれれば、迷惑するのは隣国。厄介者の江沢民を排除できればそれに越したことはないが、胡錦濤が権力基盤を強化すれば、江沢民の勢力を削ぐことになる。財布が干からびつつある現政権になら、資金援助も効果的。

来年は、中国の処分を巡る日米の見方の違いが、中国の運命を左右する。


その視点で考えると、社保庁の問題も、肝炎訴訟の問題も、裏で糸を引いているのは、江沢民。


現政権への提言は次回に。

(続く)

by 4kokintou | 2007-12-19 19:56
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