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現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

米国の立場

最初にお知らせ(末尾の追記とは別です)。

このたび、下記ブログを新装開店させましたので、閲覧を賜れば嬉しいです。


書評、論評、問答無用! ~或いは「現代の超克」~
(http://dokkyoan.exblog.jp/)
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本題に戻ります。


それでは、米国は今の中国情勢を、どのように理解しているのでしょうか。

まず、胡錦濤「現」国家主席が勢力を拡大して、中国全土を自派で固めてしまうような事態は避けたいです。

胡錦濤派と江沢民派に分かれて、角突き合わせている方が、中国の力が分散することになり、何かと米国の国益を押し通しやすいのです。

胡錦濤が全土と全行政機関を掌握すれば、今まで中国に押し付けてきた我侭は、これから言い辛くなります。


次に、北京五輪は中止になる、或いは取り止めに追い込むという考えです。

これだけ中国社会に不平不満が高まっている現状において、どこかで、おそらくチベットで火を点ければ、社会的混乱は全土に広がります。

その際、チベットでも何処でも良いのですが、当局が強硬策に出れば、五輪取り止めは確実です。

そうなれば、胡錦濤政権の運命は、風前の灯となります。


ですから、米国と江沢民「前」国家主席は、「打倒胡錦濤」で利害がまったく一致しています。

でも、その先が異なります。

米国は「共産主義中国の打倒、中国の事実上の分割支配」

江沢民は「己の復帰、共産中国の再編成」

に動きます。


そして、江沢民にとって辛いのは、己の勢力を維持するために、米国の協力を得ざるを得ないのです。

その代償はもの凄く高くつきます。

(続く)

追記

下記ブログもお読み頂ければ幸甚です。

「おん爺U」の抱腹絶倒 株式レーティング」(http://ichiyou.exblog.jp/)

(広告は土曜日のみ掲載)

by 4kokintou | 2008-02-09 15:38
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