現代中国考

産業利権 対 環境利権

以前、江沢民氏のことを「性格の悪い田中角栄」と評したことがあります。

実際、共通点は意外に多く、非エリートの成り上がり者であるにもかかわらず、国政の頂点に登りつめたこと、長期間にわたって「院政」を敷いたこと、闇将軍であるが故に人心が離散する点、人心の掌握のために金権政治に傾斜したことが挙げられます。


まだまだあります。

簡単に言えば、産業優先主義なのです。

平たく言えば、儲かれば良い、環境問題など二の次、インフレにも鈍感で、汚職もどぎついのです。


ですから江沢民氏は、国家主席を退いた後も、勢力を維持できた訳ですが、その代わり、都合の悪い法律は無視、公害で苦しむ住民なんで糞喰らえ、インフレも知ったことではなく、汚職は大歓迎です。

言い方は悪いですが、自分さえ良ければ良い、今この瞬間の享楽が得られれば良いと言う、自己中心的な刹那主義なのです。

ですが、このような江沢民氏(或いはその一派)だからこそ、胡錦濤国家主席が今回、訪日で手にした「環境」と言う切り札は、絶大な威力を発揮するのです。


まず確実に、現政権は相当な強制力を持った公害対策法を制定します。

これで江沢民系の企業を狙い撃ちします。

今の中国の喫緊の課題は水質汚染や大気汚染、粉塵、煤煙、有害金属及び物質の垂れ流しといった公害問題です。

その点を踏まえると、鉱工業生産が少しくらい減っても構わない訳です。

現政権になびく、或いは親しい企業に対しては、日本の環境関連企業を紹介します。

江沢民派企業に対しては、紹介なぞしません。摘発して閉鎖させるだけです。

こうして政敵を締め上げていきます。


こうなると、当然のことながら、福田政権の存続が鍵となります。

日本も膨大な(環境)市場を手に入れられたうえ、二酸化炭素排出権については中国から無限に供与してもらうことになります。


胡錦濤政権からは絶対的な支援を受け、新たな利権(しかも立派な大義名分がある)を獲得した福田政権、それでも政権は倒壊するのでしょうか。

(了)
[PR]

by 4kokintou | 2008-05-17 17:22
<< 「阿呆左翼」と「馬鹿保守」への... 田中角栄利権の終焉 >>