現代中国考

幼きかな、韓国国民

本題に入る前に、読者からまたしても貴重な情報を頂きましたことに心より感謝申し上げます。

でも、人望の全くない人物を政治の最高峰に送らねばならない中国人民って、辛いですね。


今の中朝関係なのですが、まず押さえておくべきは、中国側(=胡錦濤)が国境を完全に封鎖したうえで、国内の北朝鮮スパイを摘発していると言う事実です。

多額の懸賞金までつけて脱北者を摘発していますが、一般の脱北者を検挙するのに懸賞金はつけない(出したとしても少額)でしょうから、これは確実に「スパイ狩り」です。

その前にも40名の脱北者を捕まえたと言う記事がありましたが、この中途半端な人数から察して、北朝鮮のスパイ網を一網打尽にしたと推測されます。(そもそも脱北者の強制送還なんて、記者発表すらしないです、通常は)


しかも密輸は完全に取り締まっていますし、北朝鮮国内での人民元流通、決済及び中国人商人の行き来を認めさせています。

人民元は兌換通貨ではないので、「人民元決済」=「ドル取引」と翻訳すべきでしょうが。

とにかく、経済的従属化において何をしようと言うのかと言えば、1)凶作の北朝鮮から穀物を買い上げる、2)各部署が持つ情報を買い上げる、3)国家機密情報、特にイラン及びシリアの各関連情報をドル又は食糧と交換する、です。

この「中国による換算封鎖状態」を念頭に置いて、本題に入りたいと思います。


韓国の李明博新大統領の訪米は、本来成功と言える結果でした。

過去10年間、韓国は大統領が率先して同盟国であるべき日米を罵倒し続けました。

本来なら、米国から見放されたら、「朝鮮統一(勿論北の将軍様による)」なんて一瞬で成就しますよ。

その時米国は、釜山と済州島を確保すれば被害は最小限で済みます。


米国は今回、寛大にも韓国を赦しました。

新大統領自らが謝罪に訪れたからです。

そこで米国は在韓駐留米軍削減の中断を約束しました。

「韓国は守ってやる」と約束したのです。

その代償が例の「牛肉輸入再開」です。


ここで韓国の国民感情が破裂しました。

と言っても極めて幼稚な感情で、「日本より条件が悪い」ことへの怒りと、「米国と対等に渡り合うことの快感、それをしなかったことへの不快感」が爆発したのです。

怒れる国民を指導したのは、親北朝鮮勢力ですが、これほど上首尾に事が運ぶとは思わなかったでしょう。

これをみて、器の小さな新大統領が動揺しました。

そして、打った手が最悪。

米国、つまり盟主であり親分に、「牛肉の話しは無かったことにしてくれ」と申し入れる一方、国内の親北朝鮮勢力を扇動しないでくれと、食糧支援を打診しました。


何のために日本と北京(胡錦濤)が経済的に締め上げ(中国の場合は軍事的圧力も加えています)、米国が目の前に人参をぶら下げて、交渉を決裂させずに時間だけ北朝鮮に浪費させているのか。

韓国は全部ぶち壊しました。

しかも、四川大震災で胡派の勢力が一時的に弱体化している、まさにその瞬間に。


そりゃ、江沢民は動きます。馬鹿殿を使って工作しますよ。

食糧やエネルギー支援の再開は無理かもしれませんが、「中国国境と韓国国境に圧力をかけろ」と発破をかけることは出来ます。資金も多少は融通するのではないでしょうか。


韓国国民に申し上げたい。過去10年間の盟主に対する振る舞いと、今回の失態は大きなツケとなって戻ってきます。

(続く)
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by 4kokintou | 2008-06-06 22:32
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