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四川大震災でその力を削がざるを得ないとは言え、胡錦濤政権に綻びが生じていると考えるのは早計だと思われます。
通信、自動車、鉄鋼と言った主要産業で再編成が進展していますが、これは過剰設備、過当競争の排除を名目とした、江沢民派の追い落としがその真意です。 東シナ海の天然ガス問題も、解決の方向に向かいつつありますが、これは胡錦濤派が海軍を掌握した証左なのです。 中国が抱える大きな課題のひとつに、天下りの問題があります。 中国に比べれば、日本なんて可愛いもので、「天下り天国」の呼称は中国こそ相応しいです。 例えば、空軍関係者は航空機産業や航空会社の社長として天下りますし、中国人民銀行(中央銀行)総裁を無事勤め上げれば、お次に待っているのは四大商業銀行の頭取と言う美味しいポストです。 今、日中の境界線で天然ガスを採掘しているのは、その性格上、海軍の管轄企業です。 海軍の天下り先の事業に口出しするには、海軍を掌握せねばなりません。 ここでも、江沢民の退潮、胡錦濤の勢力拡大が明らかになりつつあります。 米中戦略経済対話が今日から始まります。 これまで、米中間の経済協議と言えば、米国側がポールソン財務長官、中国側があの呉儀のおばちゃん(前副首相)と決まっていました。 ポールソン氏は、米国財務長官と言うよりは、出身母体ゴールドマン・サックスの代弁者で、江沢民との甚だしい癒着は知らぬ者がない所です。 ですが、呉儀のおばちゃん(江沢民派)が引退し、後任に王岐山副首相が任命されました。 この人物、少なくとも江沢民派の直系ではありません。 むしろ、胡錦濤国家主席が訪日の際、これからの窓口として王岐山副首相の名前を挙げているほどですから、少なくとも中立的立場と言えます。 (因みに、これによって日中関係そのものが「格上げ」されたことが分かります。中国から外相や国務委員が出てきても全く意味がないのです) ゴールドマン・サックスにしてみれば、あんまり嬉しい話ではありません。 事実、ポールソン財務長官の前回訪中時、中国の態度は今までと違っていましたから。 それで担ぎ出したのかは知りませんが、今回の協議の米国側出席者は財務長官とバーナンキFRB議長!、中国側は王岐山副首相と陣笠の商務大臣。 それにしても、バーナンキがユダヤ系とは、迂闊でした。 (続く)
by 4kokintou
| 2008-06-17 23:08
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