現代中国考

刻々と変わる情勢

海上自衛隊護衛艦が初めて中国を訪問すると思ったら(資料1)、日朝間ではよど号乗っ取り犯と拉致被害者の件で協議が進展し、その北朝鮮を習近平のお坊ちゃん(国家副主席殿)が訪問し将軍様との面会が許され(資料2)、日中間の懸案だった東シナ海ガス田問題も事実上決着し、米国では第4回米中戦略経済対話でポールソン財務長官と王岐山副首相が激突し、ライス国務長官は北朝鮮のテロ支援国家指定解除の方針を明らかにしました。

これを一本の線で結べと言われても、非才浅学にはとても無理です。

ですが、全体の印象をと言われると、「日米中で北朝鮮を嬲っている」。


今、北朝鮮が死に物狂いで求めているのは、支配層と自分達への絶対的忠誠が期待できる一部国民向けの、当座の食糧確保です。(これに該当しない「国民」が何人死のうが、将軍様にとっては知ったことではありません)

一見すると、日朝協議は進展した様に見受けられますが、開催場所をご存知ですか。

北京です。

と言うことは、胡錦濤国家主席のお膝元。

会議の内容は全て中国側に筒抜けと考えた方が良いでしょう。

その際、中国側が北朝鮮に有利になるように便宜を図る筈がないです、胡錦濤主席と金正日総書記は犬猿の仲ですから。

陰で日本にアドバイスしていると考えるのが妥当でしょう。

事実、保守でも左翼でも結構ですが、この質問に答えられますか。

「それで、北朝鮮は何時になったら日本から食糧が貰えるの」


米国だってそうです。

北朝鮮はテロ国家だろうが、悪魔の帝國であろうが、何と言われようと食い物が欲しい。

指定を解除したら、将軍様の頭の上に米が降ってきますか、きません。

そうこうしている内に、北朝鮮はのっぴきならない状況に陥ります。

米国はそれを待っています。


話は飛びますが、イスラエルとハマスが停戦に合意したのも、互いに時期尚早とみているからで、イランとシリアは西側に「動かぬ証拠」を握られていますし、北朝鮮はあと少しだけ持ちこたえると言う判断です。

「国際情勢、複雑怪奇なり」。不変の名言です。


本当は、宋代にまで遡って宗族のお話をして、それと中国近現代史と結びつけて弊意開示したいのですが、国際情勢が変転してくれますので、なかなか出来ません。

ご高配の程を。

(了)

資料
1)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080617-00000046-yom-pol

2)http://www.chosunonline.com/article/20080619000021
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by 4kokintou | 2008-06-19 16:38
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