現代中国考

頭隠して尻隠さず

自国の見苦しい点は少しでも隠したいと言うのは、洋の東西を問わず共通した真理ですが、中国の場合、その「中華思想」が微妙に作用して、逆に他国、特に隣国のことに触れる場合、相手の事情を斟酌しないで取り上げてくれますので、我々第三者は思わぬ有益な情報に接することがあります。

例えば、ベトナムについての次の報道などは、その好例です。

http://www.pekinshuho.com/jj/txt/2008-06/16/content_127526.htm

要は、ベトナムの金融危機は深刻だけれど、中国南部に波及することはないから心配しなさんなと言う官製記事なのですが、ベトナムの現状を包み隠さず教えてくれています。

詳しくは記事に譲りますが、冒頭の「ベトナムで金融危機が一触即発の状態」と言う表現からして、かの国の真相を余すことなく語ってくれて嬉しいこと限りないのですが、「ベトナムではすでにさまざまな問題が生じており」とか、「ベトナム以外の国はみな貿易黒字」とか、これだけで今日から貴方はベトナム経済の専門家と言う情報を、これでもかとばかり掲載してくれています。

中華思想のお蔭で、どうしても近隣諸国を「気遣う」と言う発想が出てこないのです。


米中戦略経済対話の期間中も、上海株式市場は順調(?)に下げ続けました。

今年11月の米大統領選挙の結果にかかわらず、ポールソン長官が来年1月に退任するのは確実で、中国側、特に胡錦濤政権側とすれば、あれだけ上海(=江沢民)に肩入れしたゴールドマン・サックスはさっさと退出してくれと言うのが、本音でしょう。

一方、ゴールドマンは次期政権以降もどのように影響力を保持するのか、難題山積です。


さて、次回以降は宗族について本格的に述べて行きたいと思いますが、とりあえず言葉の定義だけは、この場でしておきたいと思います。

宗族・・・本来の宗族、歴史的用語としての宗族。

革命宗族・・・共産主義革命によって支配層にのし上がった集団

成り上がり宗族・・・革命にも貢献していないにもかかわらず、どさくさ紛れに出世して言った集団

仮にこう規定します。

(続く)
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by 4kokintou | 2008-06-20 22:32
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