現代中国考

倉庫が空っぽ

本日(6月24日)の産経新聞によると、大災害に見舞われた四川省の食糧を確保するべく、各省に食糧の放出を命じたら、穀物で満杯であるはずの某省の国営倉庫が、もぬけの殻だったそうで大騒動になっています。

理由は簡単、担当役人が横流しして着服していたからで、共産主義政権が成立して半世紀が過ぎても、中国と言う国は何一つ変わりはしないことを、あらためて確認させてくれる事件でした。

この「横流し、横領、着服」と言うのは、中国役人の得意技でして、宮崎市定京都大学名誉教授著「雍正帝」(中公文庫)にも、凶作の際に国庫から備蓄食糧を放出しようとすると、その倉庫は空っぽで長官は大慌てと言う場面があります。

まあ、食糧倉庫に限らず、国営倉庫が100あれば、その内の9割以上では、帳簿上の数字と実数が大きくかけ離れている筈です。


北朝鮮が各施設に関する申告を、今月26日に提出するそうです。

米国をはじめ各国は、それを45日間かけて提出資料の中身を吟味しますが、北朝鮮の倉庫は着服しようがすまいが空っぽです。

資料を提出してすぐに経済制裁が全て解除になる訳でもなく、仮に解除になっても、買うための金がありません。

そもそも、その45日間をどうやって過ごすのか、国家全体が、太平洋戦争時のガダルカナル島日本軍状態になっています。

今、北朝鮮は、指導部に対する絶対的忠誠が期待できる階層まで、食糧の配給ができなくなっていることが大問題なのです。

ですから、今回の申告資料(知恵を絞って巧妙に嘘ついていると思いますが)が一縷の望みです。

しかし、米国も中国も悪人ですなぁ。

人間、希望がある限り自暴自棄にはならないという心理的傾向を利用して、引き延ばすだけ引き延ばしているのですから。

その内に、中国に取り込まれて、北朝鮮はにっちもさっちも行かなくなりますよ。

だから今回の申告の件でも、中国(胡政権)側は音沙汰なし、結末は分かっていますから。

(了)
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by 4kokintou | 2008-06-24 21:15
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