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もう、どれが本題が自分でも分かんなくなっているのですが、今回は久しぶりに胡錦濤国家主席の訪日を取り上げたいと思います。
胡主席の主張が最も率直に述べられているのは、おそらく早稲田大学での講演でしょう。 以前にも申し上げましたが、中国人留学生の多くは早稲田大学に留学しています。 毎回、講演会場として大隈講堂が選ばれるのはそのためでしょうが、大隈重信と言えば、第一次世界大戦中の首相在職中に、「対華21ヶ条要求」を中国に出した張本人ですから、その事実も忘れないでねという、中国人得意の当てこすりも入っています。 さて、その内容ですが、最近の政治家では屈指の名演説と評して差し支えないでしょう。 詳しくは、 http://www.47news.jp/CN/200805/CN2008050801000977.html で全文をご確認願いますが、自国について 「矛盾や問題は規模でも複雑さでも世界でまれにみるものだ」と語り、革命がいまだ成果を収めず、むしろ失敗の方向にあることを暗に認めています。 歴史については、 「われわれは歴史を銘記することを強調しているが、恨みを抱き続けるためのものではない。歴史をかがみとし未来に向かうためだ。平和を守るためであり、日中両国民が子々孫々にわたって友好的に付き合い、世界各国人民が平和を享受するためのものだ。」 とあり、押さえるべきツボは押さえつつも、「子々孫々にわたって友好的」であること、つまりその場しのぎ、場当たり的、或いは刹那的とも言って良い、中国人の人生観を反省しています。 胡錦濤主席ならずとも、良心の持ち主ならばこの疑問に逢着せざるを得ないのです。 「近代以降、何故中国と日本は、これ程までに異なる道を歩み、これ程までに差が開いたのか」と。 これは、中国人一般の、特に近年の中国人の歴史観に対する厳しい自己反省です。 そしてその上で、 「省エネルギー、金融、情報など重要な分野での協力」強化を訴え、 「製造業、情報、金融などの分野で世界をリードし、世界一流の省エネ・環境保護技術を有している。これは日本国民の誇りであり、中国国民が学ぶべきものだ。」 とまで断言しています。 率直に至らぬ点を認め、虚勢を張ることなく、素直に真意を開陳しているのです。 中国にとって不幸中の幸いは、土壇場の危機的状況にありながら、胡錦濤主席や温家宝首相、李克強副総理と言った、憂国の士を要路に得たことです。 なお、青少年交流については、次回に弊意開示致します。 (続く)
by 4kokintou
| 2008-06-26 19:47
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