現代中国考

将軍様の右手と左手

相変わらず明日の食べ物の確保に躍起になっている北朝鮮ですが、毎度申し上げて恐縮ですが、将軍様にとって食わせなければならないのは、絶対の忠誠が期待できる「身内」、具体的には党、軍、公安、一部官僚です。

彼らの食を確保できないと、将軍様としても絶体絶命なのですが、中国は国境を事実上封鎖しているので、闇ルートでも物資が入ってこないのです。


金正日総書記は今、右腕と左腕とも言うべき、切り札的組織を駆使しているのではないでしょうか。

その前に確認のために申し上げますが、北朝鮮の様な共産主義国では、「党が政府や軍を指導する」立場にあります。

大臣職と言うのは、その官僚組織の「一丁上がり」の、云わば花道みたいなもので、実力者でもなんでもないです。

北朝鮮で最も実力を備えているのは、朝鮮労働党の組織指導部と統一戦線部です。


組織指導部は特に「由緒」ある部署で、将来の最高指導者は必ずここに籍を置きます。

金正日氏も、父親健在の際はこの部署に在籍した時期があります。

そして今、在籍しているのは次男です。(先妻の子でデブの長男は最早対象外ですから、次男が事実上の長子です)

この組織指導部は日本の戦前の憲兵の存在に近く、国内の引き締めが主な職務です。


その国内ですが、食糧難のため体制の維持が限界に来つつあるのは周知の通りです。

ですから、食糧確保の件は、表面上は外務省でしょうが、実質的な司令塔はここでしょう。


次に統一戦線部ですが、ここが今やっているのは、韓国で第五列に暴れさせることです。

これには日本の親北朝鮮勢力や、上海(江沢民派)も一枚噛んでいると思われます。

上海としては、何としても北京五輪を無事に終わらせたくないです。


江沢民一派としては、五輪開幕までに北京(胡錦濤政権側)に、軍隊を動かさざるを得ない状況に追い込みたい。(=朝鮮半島がぐちゃぐちゃになって欲しい)

北京とすれば、五輪を恙無く(と言ってもかなり雑な運営でしょうが)済ませ、一層箔をつけた上で、核とミサイル疑惑、それに汚職疑惑等で、北朝鮮と上海を、真綿で首を絞めるように追い詰めて行きたい、そんな思惑ではないでしょうか。

尤も、それまでに上海の個人株主が怒り狂って暴れだしたら、そこで勝負有りでしょうから。

とすると、上海株式市場は暫く下げ止まりませんね、あのゴールドマン・サックスが横槍を入れない限り。

(了)
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by 4kokintou | 2008-07-01 09:52
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