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現代中国考


現代中国に独自の観点から考察を加えます
by 4kokintou

口開けて はらわた見せる ざくろかな ~イザヤ・ベンダサンのパクリ~

中国問題専門家(或いは評論家、以下同)とか、経済専門家とか、或いは両方の専門家の多くが、「五輪終了後に経済活動は正常に戻るから、中国の株式市場は持ち直す」などと仰っています。


阿呆。経済無知。中国無知。


ゴールドマン・サックスの使いっ走りが、そう主張するのはまだ分かります。

ですが、誰にも頼まれずに、そう語っているのなら、手の施しようのない阿呆です。


五輪が終わったと言うことは、五輪「特需」と、五輪を口実にした「仮需」が失せると言うことです。

政府が景気刺激策を実施するから大丈夫と言うのなら、

「特需」+「仮需」 ≦ 景気刺激策

であることを証明して下さい、できますか、出来ないでしょう。

どう考えても、

「特需」+「仮需」 ≧ 景気刺激策

ですもの。

ついでに申し上げますが、仮に景気刺激策が採用されても、江沢民の根拠地上海には一銭たりとも注ぎ込まれませんから。


それに、経済活動が正常化するということは、余剰設備も含めて稼動を始め、過剰生産状態に戻るということですから、逆効果です。


例えば鉄鋼業界。

中国の粗鋼生産能力は年産5億トン(!)です。(日本で1.2億トン)

その5億トン相当の設備が全て再稼動したら、どうなります。

在庫地獄ですよ。

現に、宝山鉄鋼が本日(8月27日)値下げを発表している。

中国は深刻な潜在的デフレ要因です。

少なくとも動けば動くほど、過当競争で経営が悪化します。


そもそも、江沢民一派の「金の成る木」上海市場のために、何で胡錦濤政権が悩む必要があるのか、そこから考えてもらいたいです。

「汚職幹部粛清」「公害企業撲滅」「業界再編成」を合言葉に、余剰生産設備と共に、江沢民一派を葬りますよ。


その文脈で読むべきでしょうね、以下の記事。

http://j.people.com.cn/94476/94675/6485969.html
(商務部の「新三定プラン」(1)反独占局を設置)

中国版公正取引委員会と言った所でしょうか、知恵者が居ますね、胡錦濤側には。


話変わって、胡錦濤主席韓国を飛び立って飛行機の中に居たか、中央アジアについた頃に北朝鮮が拳を振り上げてみせました。

「核施設無能力化作業を中断」とのこと。

そもそも、作業そのものを実施ているのかどうかも怪しいのですから、中断と言われても誰も相手にしません。

孤立無援の犬の遠吠え、中国の締め付けが一掃厳しくなるだけですよ。


ところで、中国政府がグルジア情勢に決め込んでいるのは、どう言明しても損だからです。

ロシアを支持すれば、国境線の無断変更と領土保全の原則放棄を認めることになり、特にウイグル問題を自らややこしくすることになりかねません。

といって、長い国境線を共有するロシアを批判すれば、無用な緊張を招くだけです。

グルジアの件で最近、メドベージェフ「大統領」がやたらと出張っているのは、政治の一端がやっと分かってきたからです、つまり「詰め腹を切らされるのは自分」だと。

でも、中国に応援を求めるのは、政治が分かっていない証拠です。

世界中からボコボコにされた挙句、メドベージェフ君は失脚、プーチン再登場です。

(了)

by 4kokintou | 2008-08-27 20:15
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